マレーシアのMPOB、AIデータセンター向けパーム油ベースの冷却液「Sawit EcoTherm」を開発
マレーシアパーム油委員会(MPOB)は、データセンターとAIデータセンター向けのパーム油ベースの浸漬冷却液「Sawit EcoTherm」を開発した。国営通信社ベルナマの報道による。この冷却液は、データセンター冷却における水使用量を削減できる持続可能な選択肢として位置づけられているが、まだ商業化はされていない。
- MPOBはマレーシア産パーム油を使った浸漬冷却液「Sawit EcoTherm」を開発した。データセンターとAIデータセンター向け。
- この冷却液は持続可能な設計で、データセンター冷却の水使用量削減を目的としている。
- Sawit EcoThermはまだ商業化されておらず、価格も公表されていない。
Sawit EcoThermとは
Sawit EcoThermは、パーム油の研究開発を担うマレーシア政府機関であるMPOBが開発した浸漬冷却液だ。名称はマレー語でアブラヤシを意味する「sawit」に由来する。TechNaveが取り上げたベルナマの報道によると、この冷却液はマレーシア産パーム油を原料とし、データセンターとAIデータセンターの冷却向けに設計されている。
浸漬冷却は、サーバー機器を非導電性の液体に浸すことで、従来の空冷方式よりも効率的に熱を除去する仕組みだ。今回の場合、売りは持続可能性で、パーム油ベースの冷却液は冷却運用で使う水の量を減らせると期待されている。
データセンター冷却が重要視される理由
データセンターは大量の熱を発生させ、冷却は業界最大級の運用コストであり環境上の課題でもある。特にAIワークロードは電力と冷却の需要を押し上げており、液体冷却への関心が再び高まっている。密閉ループ式の浸漬システムではすでに同様のオイルや液体が使われており、素材自体は業界にとって新しいものではない。だが、国の研究機関が開発したパーム油由来の選択肢は、この分野への特徴的な追加となる。
この開発はまた、マレーシアが地域のデータセンターハブとしての地位を築こうとする中で、同国のパーム油産業に新たな下流用途の可能性をもたらす。ただしMPOBはSawit EcoThermの価格をまだ明らかにしておらず、商業的な提供も発表されていない。
FAQ
Sawit EcoThermとは何か
マレーシアパーム油委員会が開発したパーム油ベースの浸漬冷却液で、データセンターとAIデータセンターで使用し、冷却時の水使用量を減らすことを目的としている。
Sawit EcoThermは購入できるか
まだできない。開発は完了しているが商業化されておらず、価格も公表されていない。
この開発を報じたのはどこか
マレーシアの国営通信社ベルナマが報道し、テクノロジーサイトTechNaveが取り上げた。
出典: TechNave
表紙画像はAIによる生成イメージです。
