日本のヘルステック企業Craif、AIによるがん検出のため53億円のシリーズD資金調達を実施
尿サンプルからAIを活用したがんリスク検出を専門とする日本のヘルステクノロジー企業Craifは、シリーズDグローバルラウンドで約53億円(約3,600万ドル)を調達しました。2026年8月18日に発表されたこの資金調達は、同社の米国での製品発売と国内事業の拡大を支援し、創業以来のCraifの累計調達額は約142億円に達します。
- Craifは、AIを活用した尿中マイクロRNAがん検出プラットフォーム「miSignal」のために、シリーズDで53億円を調達しました。
- このラウンドは、シンガポールのGranite Integral CapitalとTownsが共同主導し、複数の日本の地方銀行や既存投資家が参加しました。
- 資金は、米国展開、膵臓がんのSaMD承認に向けた臨床開発、国内の研究開発強化を支援します。
グローバルラウンドの概要
シリーズDラウンドは、約48億円の第三者割当とセカンダリー取引(約9億円のセカンダリー売却を含む)と、5億円の融資で構成されます。新規投資家には、Granite Integral Capital Pte. Ltd.、Kodomo no Mori、Hokuyo Business Succession Fund(Hokuyo Start-up No. 1 Fundが運用)などが含まれます。既存投資家のTowns、X&KSK、Unreasonable Group、Nagase Future Investmentsも参加しました。融資は、Joyo Bank、Higashi-Nippon Bank、Hokuyo Bank、Hokkokubank、Nagoya Bank、Japan Finance Corporationが提供しました。
miSignalプラットフォーム:マイクロRNAを解析するAI
Craifの主力製品「miSignal Scan」は、独自のBio-AI技術を用いて尿中に含まれるマイクロRNAを解析し、臓器ごとのがんリスクを評価します。検査は場所を問わず、尿サンプルだけで自宅で完了できます。解析プラットフォームは、尿を含む体液に含まれる分子シグナルを網羅的に読み取ります。流通チャネルは個人消費者を超えて、医療機関、ドラッグストア、企業の福利厚生プログラム、地方自治体を通じた公的資金にまで広がります。同社によると、miSignalは現在、全国2,500以上の医療機関と4,700以上のドラッグストア・薬局で利用可能です。
米国市場への参入と臨床開発計画
同社は、2026年4月にサンディエゴに自社のBio-AIラボを設立した米国で、研究開発と臨床開発の能力を強化するために新たな資金を充当します。Craifはまた、膵臓がんの医療機器ソフトウェア(SaMD)プログラムの規制承認を目指しており、米国市場での保険償還と製品発売を目標としています。さらに、同社は自社の尿データ基盤を活用した尿ベースのデータ解析プラットフォームの構築を目指しています。
よくある質問
CraifのmiSignal Scanとは何ですか?
miSignal Scanは、マイクロRNAを解析して臓器ごとの複数のがんリスクを検出するAIを活用した尿検査です。尿サンプルで自宅で行うことができ、日本全国の2,500以上の医療機関で利用できます。
Craifはこれまでに合計いくら調達しましたか?
今回のシリーズDラウンドを含む累計調達額は、エクイティ調達、借入金、助成金を合わせて約142億円となっています。
Craifの米国市場での計画は?
Craifは2026年4月にサンディエゴにBio-AIラボを設立し、シリーズDの資金を活用して、膵臓がん検出技術を医療機器としてFDAの承認を取得し、保険償還を目指す計画です。
表紙画像はAIによる生成イメージです。
